9月11日 晴れ ☀

「松露が見つかりました」と喜びいっぱいの声ともに、こちらに駆け混んでくる子どもたちがいました。
この時期の虹の松原では「コツブダケ」というキノコをよく見かけます。
「ニセショウロ科」に属していて姿は松露にそっくりですが、松露よりも大きく、松露のように砂にうずくまることなく、ぽっこりと姿を現しています。
そのため見つけやすいキノコなので、その声を聞いた時には、コツブダケだと思い込んでいました。
しかし、手のひらに乗ったキノコを見ると間違いない「松露」でした。
松露は虹の松原の西側でよく見かけますが、今回の場所では、いつだったか記憶ないほど以前に見つけられた以来、松露を見かけたことがありません。
しかも時期的には少し早い気がしますが、間違いなく松露でした。
松露は白砂青松の綺麗な砂地でしか繁殖しません。
言いければ、この日、活動をしていた場所は白砂青松の状態に近くなっているということです。
これまで長い間、多くの方々によって保全活動をしていただいた賜物ということになります。 あらためて、これまでご支援、ご協力くださった方々にお礼申し上げます。
この松露の発見を機に虹の松原の白砂青松が「自然と人の暮らしとが共生」した社会のシンボルとなるように、気持ちを新たにして保全活動に取り組んでまいります。